山本指揮者市川指揮者小野寺指揮者あんさんぶる楽譜他演奏ビデオ

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「集え!マンドリン」解説
カロジェロ ・アドルフォ・ブラッコ(1860〜1905)はイタリア出身のマンドリン・ヴァイオリン奏者で、管弦楽団や合唱団の指揮も務めた。本曲は自身が指揮者であったマンドリン合奏団「ジェノヴァ音楽クラブ」のために書かれたものである。ブラッコは作曲家として数多くの作品を残したが小編成のものが多く、本曲は最も編成が大きい彼の代表作と言われている。
本曲はAllegro, Adagio, Finale Allegroの三部で構成され、「pezzo sinfonico(交響的小品)」という副題を持つ。各部の規模は小さいものの急ー緩一急の形態をとり、16世紀前半以前の交響曲の形式に依拠している。また、全ての部に共通の主題があり、その主題が時に激しく、時に流れるように、時に軽快に、そしてクライマックスは壮大に、姿を変えて現れる。
原曲はマンドリン1・2、マンドラ、マンドリュート、ギターの五部合奏曲であり、1902年のイル・ マンドリーノ第六回作曲コンクールにおいて金賞を与えられた。日本では1918年に初演され、それから100年以上が経った今日も広く親しまれている。

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「IL・VOTO」解説
レスピーギと同年にイタリア、マチェラータのカステルライモンドに生まれたボッタキアリ(Ugo Bottacchiari 1879~1944)はその生涯に交響曲、管弦楽曲、室内楽曲、声楽曲、吹奏楽そしてマンドリン音楽と、様々な分野に数々の作品を発表しましたが、その内でも最も中心になったのは歌劇の作曲でした。ペザロのロッシーニ音楽院で「カヴァレリア・ルスティカーナ」で知られるピエトロ・マスカーニ(1863~1945)に師事、1899年にマチェラータのマッシモ劇場で初演され成功を収めた歌劇「影」以降、「愛の悪戯」、「ウラガーノ」等5つの歌劇を作り出しています。イタリアではボッタキアリと言えば専ら歌劇作曲家として知られているそうです。

しかしボッタキアリはイタリアの作曲家でありながら当時主流だったヴェリズモ(伝説や歴史ではなく日常生活の現実的な出来事をあつかったオペラ。“現実派“とも言いプッチーニやマスカーニはその代表的作者)よりもドイツのワーグナー(1813~1883)の伝説や神話によるロマン的世界に大変影響を受け、自分の息子にトリスターノ(=トリスタン)、娘にはイゾッタ(=イゾルデ。どちらもワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」の主人公)を名付けるほど心酔していました。そのためかボッタキアリの音楽はワーグナーを思わせる濃厚で耽美的なロマンティシズム、凝った和声書法を特徴としています。
この曲は、1910年イルブレットロ誌主催の作曲コンクールにファルボの「田園写景」、ヴォートの「過去への敬慕」とともに入賞したもので、曲の内容は、アダムとイヴのころよりの人間の宿命である恋愛の葛藤を描写したものといわれています。
なお、その他の彼の作品としては「交響的前奏曲」が有名です。

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教会に眠るねこ2~17小節の練習音源 2回目は拍コンガ無し

アイヌの印象 第二楽章 Allegro

Tempo100
Tempo110
Tempo120
「教会に眠るねこ」解説
この曲の解説的なメールを最初1月に差し上げましたが、あらためて記します。
どこか具体的な教会をイメージされて作られた曲なのか? 作曲動機についてマリオネットマンドリンオケの広報担当に問い合わせしてみました。

2020年に亡くなった童話作家、別役実の作品「なにもないねこ」の常田富士男による朗読会エンディングにつけた曲だそうです。
姿の見えない猫の最期の場所である花壇を教会に置き換えてタイトルをつけたということでした。
この童話の全文はひらがなで書かれています。常田富士男のあのゆったりしたしゃべりを思い浮かべながら一度読んでみてください。
内容は・・・

ある街に「なにもないねこ」というのがいて、何もないので姿は見えないし誰も気付かない。その街には目が3つある猫とか、しっぽが2本ついている猫とか
いろんな猫がいることを皆が知っている。
「なにもないねこ」のお母さんも自分が生んだことさえもすっかり忘れてしまったので、「なにもないねこ」はひとりぼっち。
生涯孤独の「なにもないねこ」は大好きな月を眺めながら逝くことを願うけど、雨が降ってきてしまう。

“よくあさめをさましたおんなのこがかだんをゆびさしておおごえをあげました
「かだんのまんなかにちょうどねこのかたちにあめでぬれていないところがあったのです きっとなにもないねこさ なんもないねこがゆうべここでしんだんだよ」
まちのひとたちはそこになにもないねこのためのちいさなおはかをつくってあげました“

誰にも気づかれず、でも誰かに気付いいて欲しい猫のはなし
雨に濡れた地面に猫の乾いた形が現れたとき、人々は初めて「なにもないねこ」がいたことに気付いたのでした。何だかせつなくなる話でした。

存在するということはどういうことなのか。
目に見えることが存在することなのか。

田畑

「アイヌの印象」解説1
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「アイヌの印象」解説2
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楽 譜

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・2025.04.24 「アイヌの印象第三楽章」のCoda部変更版(M1,M2 Gt)を登録しました。
・2025.01.12 あんさんぶる曲(海に来たれ、オー・ソレ・ミオ、襟裳岬)を登録しました。
・2025.01.08 小野寺指揮者の楽譜(北の国から、昴、釧路湿原花だより)を登録しました。
・2024.12.14 市川指揮者の楽譜を登録しました。
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